シロアリ駆除作業時間はどれくらいかかる?作業内容と注意点

「シロアリ駆除の当日は1日あけておくべき?」
「駆除の作業時間はどれくらいかかるの?」
と心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

シロアリ駆除の作業時間はバリア工法であれば
約3時間程度~約5時間程度で終了しますので、1日予定を空けていただいた方が無難です。

ここでは、シロアリ駆除の所要時間や作業内容、注意点についてご紹介します。

 

シロアリ駆除は工法によって作業時間が異なる

シロアリ駆除には「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類の駆除方法があります。

一般的に15坪の建物を作業する場合、
・バリア工法:所要時間約3時間程度~約5時間程度
・ベイト工法:所要時間約2時間程度~約3時間程度
となります。

バリア工法の場合、通常であれば所要時間は3~5時間ですが
シロアリ被害が屋根裏や部屋の中にまで広がっている場合は
作業が1日程度~約3日程度かかることもあります。

また、駆除後に効果が現れる時間も異なり、バリア工法は施工直後から効果を発揮し
ベイト工法の場合は1年ほどかけてシロアリを駆除していきます。

 

シロアリ駆除の流れ

シロアリ駆除の大まかな流れはバリア工法、ベイト工法共にほとんど同じです。

 

シロアリ駆除の流れ

1.訪問
2.建物と床下の点検・確認
3.見積もり・契約
4.シロアリ駆除(バリア工法・ベイト工法)
5.掃除・片付け
6.作業報告・説明

 

バリア工法の作業内容

バリア工法はいくつかの作業内容がありますが
よく行われるのは「土壌処理」と「木部処理」という方法です。

 

土壌処理

土壌処理は床下の地表全体と地中に薬剤を散布します。

シロアリは土の中から家の床下を経由して建物の内部に侵入することが多いため
地表や地中に薬剤を散布してしまえば薬剤が土の上にバリアを張り、シロアリが侵入できなくなります。

 

木部処理

木部処理は以下の手順で行われます。

1.床下の木材にドリルを使って穴をあける
2.穴から木材に薬剤を注入する
3.穴を木栓で塞ぐ

木部処理は特にシロアリ被害が発生しやすいキッチンなどの水回りの下の木材には
実際に被害が出ていなくても処理を行うことが多くあります。

玄関や浴室など、床下に入ることができない場所のシロアリ駆除をする際には
床上からドリルで穴をあけて薬剤を注入します。

このような方法を「上回り処理」と呼びます。

 

ベイト工法の作業内容

ベイト工法はベイト剤と呼ばれる
いわゆる毒エサをシロアリに食べさせて巣ごと全滅させる方法です。

薬剤散布を行わないため、ペットやお子様のいるご家庭には安心の方法ですが
効果が現れるまでに約1年程度の時間がかかることがあるため
既にシロアリの被害が出ている場合はまず被害を食い止めるために
即効性のあるバリア工法を選ぶのが一般的です。

 

ベイト工法の作業内容

1.ステーションと呼ばれる容器にベイト剤を準備する
2.建物の周辺1~2メートル間隔に穴を掘る
3.ベイト剤の入ったステーションを地中に埋める
4.後日、ステーションのベイト剤が減っているか状態を確認する
5.ベイト剤がなくなっている場合は補充する
6.継続的に点検する
7.一定期間ベイト剤が食べられていない場合、駆除完了

ベイト工法はベイト剤を設置するだけですので初日の作業時間はバリア工法に比べて短く済みます。
ただ、定期的にベイト剤の減りのチェックやベイト剤の補充などの作業が発生するため
効果が現れるまでの間、定期的に作業が行われます。

 

こんな場合は作業時間が長くなる可能性がある

 

家の構造等により作業がしにくい場合

家の構造や環境により作業がしにくい場合は以下のようなケースです。
・床下点検口がない
・床下の高さが低く作業員が動きにくい
・建物の前まで車が入れられない
・コンクリートに穴をあける必要がある

床下の点検口がない場合、新たに床下点検口を設置する必要があります。
点検口は約1時間程度~約2時間程度で設置することができますが、その分作業時間が長くなります。

また、床下が極端に低い場合、中が狭く作業スタッフが動くのに時間がかかるため
通常よりも作業時間がかかります。

機材の搬入も重要なポイントです。
バリア工法ではさまざまな機材があり、重量があるものもあります。
駐車した場所が家から遠い場所の場合、機材を運び込むのに時間がかかり
結果的に作業終了時間が遅くなってしまうことがあります。

 

悪天候

シロアリ駆除の作業自体は雨の日でも行う事が可能です。
ただ、お客様のお宅を濡らしてしまう事のないように注意を払って作業することになりますので
場合によっては機材の運び入れなどに時間を要する事があります。

 

事前準備をしておくとスムーズ

施工日当日に以下の準備をしておくと、当日スムーズに作業ができ作業時間も短縮できます。

 

駐車スペースを確保しておく

シロアリ駆除業者の車を建物の前に留める事が出来るよう
駐車スペースを空けておくと機材の搬入時間を短縮する事ができます。
荷物をどけたり、ご自宅の車を移動させて駐車できるスペースを確保しておきましょう。

 

家の図面を用意する

家の図面や見取り図があると駆除作業の効率が格段に上がります。
必ずしも必要なものではありませんが、事前に用意しておくとスムーズです。

 

床下点検口周辺の整理

シロアリ駆除の作業は床下に潜って行いますので床下点検口を使います。
点検口周辺は養生をして作業を行いますので荷物などはどけておきましょう。
また、玄関から点検口までの導線も片付けておくと良いでしょう。

 

ペット、子どもの安全確保

バリア工法で使う薬剤は人体に安全なものです。

しかし、小さなお子様やペットにとっては影響がある場合もありますので
作業場所から離れた場所に退避しておきましょう。

また、昆虫をペットとして飼われている方は、薬剤の影響を避けるため
避難場所をあらかじめ駆除スタッフに相談しておくと安心です。

 

シロアリ駆除は余裕を持って1日空けておくと安心

シロアリ駆除は基本的にはバリア工法もベイト工法も約数時間程度で終了します。
そのため、丸一日かかるというわけではありません。

しかし、作業中にトラブルが発生したり、作業時間が伸びてしまうこともあります。
そのような場合に備えて、作業日は1日空けておくと安心です。

また、予約した日の都合が万が一悪くなった場合は分かった時点で早めに業者に連絡するようにしましょう。