シロアリ駆除剤を選ぶおすすめの方法!対策次第で効果アップ

シロアリ駆除を自分で行う場合、シロアリ駆除剤を購入して対策することが基本です。
ただし、使い方によっては効果があまり期待できず、工夫によっては想像以上に効果が高く、ビックリすることもあります。

そこで今回は製品によって成分や使用方法が異なるシロアリ駆除剤について、その選び方やおすすめ商品を紹介していきます。

 

シロアリ駆除剤を選ぶ3つのポイントとは?

シロアリ駆除剤を選ぶ3つのポイントは、成分、目的、使用タイプです。

まず、パッケージ裏に書かれた成分に注目しましょう。
シロアリ駆除剤は、長年世界中で開発されてきた経緯から、様々な成分のものが開発されてきました。

気軽に小売店で買えるものだけでも、意外に多くの成分のシロアリ駆除剤が並んでいます。
そのため、どんな成分のシロアリ駆除剤を買えばいいか、きちんと知っておくことが重要です。

次に目的を見ていきます。
シロアリ駆除剤は、目の前のシロアリを殺虫するものだけでなく、シロアリの家屋侵入を防ぐ目的のものもあります。

自分たちが今使いたいのは、目の前のシロアリを殺虫するのもなのか、それとも予防目的でシロアリの侵入を防ぎたいのかといったどちらなのかを事前に知っておきましょう。

そうすることで、より適切なシロアリ駆除剤を選ぶことができます。

最後に使用タイプも重要です。
シロアリ駆除剤は、様々な形で使用します。

例えば直接噴霧するスプレーであったり、置いて駆除するタイプであったりといった物がよく見られます。
今使いたいシロアリ駆除剤は、どんな使い方をするものなのかを知っておきましょう。

次の項目では、これら3つの選び方についてそれぞれ解説します。

 

成分から見るシロアリ駆除剤のおすすめの選び方

シロアリ駆除剤の成分は様々なものがありますが、市販されているもので手に入りやすいのは次の5つの成分です。

 

ネオニコチノイド系

ネオニコチノイド系は、安全性を重視した成分です。
昆虫のみに効果を発揮する成分で、人間や犬猫、魚には影響がありません。

即効性のある成分というよりも、徐々に効果を出すタイプです。
シロアリに直接かけると、かかったシロアリが巣に成分を持ち帰って駆除効果を高めることも期待できます。

 

フェニルピラゾール系

フェニルピラゾール系は即効性を重視した成分です。
少量でもシロアリ駆除に高い効果を発揮します。

ただし、効果が強いために人や犬猫、魚類にも影響が懸念される成分でもあることや忌避剤としては機能しません。

 

フェニルピロール系

フェニルピロール系も駆除効果の高い成分です。
シロアリを呼吸困難にさせて駆除するものですが、急に症状が現れるのではなく徐々に不調をきたす効果が期待されます。

こちらもシロアリ以外への影響も懸念されているので、使用には注意が必要です。

 

カーバメート系

カーバメート系は、屋外で使用するのに適した成分です。
空気を汚染してしまうリスクがあるからです。

また、コンクリートに吹きかけてしまうとコンクリートの成分によって中和されてしまい、効果が発揮できません。
木材に繁殖したシロアリに使用します。

 

ピレスロイド系

ピレスロイド系は、蚊取り線香の成分をシロアリ駆除にしたものです。
シロアリに対してまひやけいれんを引き起こし、さらに蚊取り線香のようにシロアリを寄せ付けたくない時に使用される成分です。

このように成分によって、効果の出方、使用する場面、さらには安全性が異なるので、安易に高いものを選ぶことは避けましょう。

 

目的に注目して利用する

シロアリ駆除剤は目的にも注目して選ぶのがおすすめです。
その目的は忌避、効果のスピード、伝わり方の3つで選びます。

 

忌避

使用することでシロアリが逃げていくかどうかという点です。

目の前のシロアリに対しては忌避性があると、どんどん追い払うことができますが、予防で使う場合は奥の方へ逃げていってしまって駆除が困難になります。

むしろシロアリの巣にアプローチしたい場合は、忌避しない成分を選ぶようにしましょう。
そうすることで白アリが成分を持ち帰って他のシロアリに効果を与えます。

 

効果のスピード

効果のスピードも目的によって異なります。

目の前のシロアリを駆除したい場合はすぐに殺虫できるものがおすすめですが、巣にダメージを与えたい場合は徐々に効くものを選びましょう。

 

伝わり方

同様に伝わり方にも注目です。

目の前のシロアリを駆除するのであれば伝わらないものでも問題ありませんが、予防や巣の駆除をしたい場合は伝わりやすい成分がおすすめです。

 

使用タイプで選ぶのも重要

シロアリ駆除剤は置くだけ、スプレー・注入、撒布の3タイプがあります。

 

置くだけ

置くだけのタイプは、ベイト剤と呼ばれます。

毒えさのようにしたシロアリ駆除剤なので、シロアリがこのタイプの駆除剤をえさと間違えて巣に持っていき、巣の仲間を一網打尽にしてしまうタイプです。

予防と駆除の両方に使えるのがこのタイプといえるでしょう。

 

スプレー・注入

スプレー・注入タイプは、シロアリに直接吹きかけるタイプです。
即効性がある駆除剤がほとんどで木材やシロアリが発生している床下や庭で使用すると、効果的です。

ただ、シロアリがいる場所が分からない場合は、使用しても無駄になることが多いので、目視できる場所にシロアリがいない場合は適さない駆除専用のタイプです。

 

撒布

散布タイプは、床下などに薬剤を塗ったり、噴霧したりするタイプです。
これは、駆除と予防に効果を発揮し、効果も強力です。

ただ、このタイプはプロが使用することが多く、希釈などの工程もあるので、一般の方では難しいタイプといえるでしょう。

これらのタイプがありますが、完全な駆除を行う場合はシロアリ駆除剤を扱う専門家、つまりシロアリ駆除業者に依頼するのがおすすめです。

もし、根絶やしにしたい場合はプロに依頼するようにしましょう。

 

まとめ

シロアリ駆除剤には様々なタイプがあります。
しかし、それぞれ性質が異なったものであり、安易に価格だけで選んでしまうのは効果が期待できません。

今回紹介したシロアリ駆除剤の特徴を確認して、自分の望む形でシロアリ駆除を行うようにしましょう。
ただ、市販品は効果に限界があるので、必要に応じて専門業者に依頼することも重要です。