シロアリ駆除はどうしてするべきなの?発生しやすい場所や予防もご紹介

日本の家屋は古くから「シロアリ」の問題に悩まされてきました。

ふと気が付くと大事な軒下にシロアリが、と驚くことも少なくありません。

出来れば定期的な点検でシロアリの発生を防ぐことが好ましいですが、

気が付いた段階で徹底して駆除を行うことも重要です。

では、どうしてシロアリは放置をせずに駆除すべきなのでしょうか。

シロアリ駆除の必要性についてご紹介します。

 

【シロアリはどこに発生するの?】

そもそもシロアリは家屋のどこに発生するのでしょうか。発生しやすい場所は次のとおりです。

 

①湿気の多い場所

シロアリは湿気が多い場所を好みます。

そのため、家の軒下や雨水が溜まりやすい場所は注意が必要です。

また、家の近くにため池や水たまりが多い場所もシロアリが発生しやすいとされています。

家の床下の水漏れを放置している場合も大変危険です。

 

②床下が低い場所

家の立地条件によっては、地面と建物の間である床下が狭いところがあります。

実は床下が狭いと、通気性が悪くなりジメジメしやすいのです。

すると、害虫が発生しやすくなりシロアリも住み着きやすくなります。

床下には建築基準法の一定基準がありますが、古い家屋やご自分で家を修理した箇所など、

床下が狭くなっている場合には定期的な予防や点検が望ましいでしょう。

 

③カビやすい部屋

日差しが入りにくい環境に立地している部屋は、どうしてもカビやすくなります。

家の建築材もカビや水分を含みやすい環境になってしまうので、シロアリが好む条件が整ってしまいます。

 

④植栽が多く、蚊が発生しやすい庭

庭がお好きな方は多いですが、庭がある家は鉢などに水分が溜まりやすくなります。

特に蚊が発生しやすい庭の場合、シロアリも好む環境と言えるでしょう。

特に手入れがあまり息届いておらず、日陰が多い庭は注意が必要です。

建物と植栽や鉢との距離が近い場合は、見直しが必要でしょう。

 

以上のように「湿気」や「水」がシロアリを誘引してしまう決め手となります。

また、家の近くに空き家がある場合も注意が必要です。

空き家は手入れがされないことが多く、どうしても湿気が溜まりやすくジメジメし、

シロアリが飛来しやすくなります。

 

【シロアリを駆除すべき理由とは?】

高温多湿な夏が多い日本では、建物がシロアリの害に合いやすくなっています。

でも、わずかな量のシロアリなら放置しても良いと考える人もいるようです。

でも、ちょっと待ってください。

シロアリは駆除すべき理由がちゃんとあるのです。

次の3つを参考に駆除を検討してください。

 

シロアリを駆除すべき3つの理由

①耐震性が下がるなど、災害に弱くなる

シロアリは木材を食べてしまいます。

大切な床下の柱や建材を食い散らかしてしまうのです。

駆除をせずに放置していると、大切な家の根幹部分がどんどん不安定になってしまいます。

すると、耐震性の劣化や台風などの風にも弱くなります。

実際に大きな震災時には、シロアリの害の影響で家が傾いたり、倒壊したりという事案が発生しています。

万が一の際に命を守るためにも、シロアリは駆除すべきなのです。

 

②修理の高額化

シロアリが家の大切な柱や基礎に影響を与えてしまいます。

発生初期の段階で駆除をしないと、どんどん被害が拡大してしまうのです。

すると、家の修理も基礎工事のやり直しが必要になり、高額化してしまいます。

初期の段階で駆除をする方が結果として費用も安くすむのです。

 

③損害賠償に発展する

シロアリの駆除に気付いているにも関わらず、放置しているとご近所トラブルが発生することがあります。

シロアリはあなたの家だけに被害を与えるわけではありません。

放置していると近隣住居にもどんどんシロアリが拡大してしまうのです。

損害賠償請求に発展する可能性もあるので、早期の駆除が必要です。

 

【シロアリを発生させないコツとは】

ご紹介のように恐ろしい被害をもたらすシロアリですが、まずは「発生させない」ことが大切です。

では、シロアリ対策は事前にどんなことを実施しておくと良いのでしょうか。

 

シロアリ対策をはじめよう

シロアリ対策には様々な方法が考えられます。

次の3つの方法を実践して、しっかりとしたシロアリ予防を始めてみましょう。

 

①新築時から対策を始める

今から家を新築する、という方は施工時から対策を始めましょう。

薬剤を施工時に散布しておくことで、シロアリが発生しにくい家が完成します。

また、施工時にシロアリ駆除の視点で工法を検討することも予防に大きな効果があり、おすすめです。

設計時には床下の高さは十分に取り、シロアリの侵入を防ぎましょう。

湿気が溜まりにくい家を作ることが大切です。

庭作りを行う際にも、たくさんの木材を使う庭は事前にシロアリ対策をしましょう。

ウッドデッキや鉢植えを置くスペースをシロアリ駆除の視点でも設計することが重要です。

 

②家の周りを整頓する

家の周りに不用品や木材を放置していませんか。

シロアリは太陽の光が苦手なので、移動をする際にも砂を被り、家への侵入を試みます。

その際に、家の周りがスッキリして日当たりが良い状態だと、

侵入経路がないのであなたのご自宅は選ばない可能性が高くなります。

家の周囲にはついタイヤや木材などを積んでしまいがちですが、

シロアリ以外の害虫も誘引しやすくなるので、整理整頓を始めましょう。

特に腐った木材を放置しておくと、シロアリの恰好の餌になってしまいます。

 

③定期的なメンテナンス

一番大切な対策はやはり「定期的なメンテナンス」です。

シロアリの発生を招かないためには、新築後なら約5年程度~約10年程度を目安に点検を行いましょう。

シロアリが発生しそうな場所をプロが点検し、必要がありそうな箇所には薬剤を散布します。

もしもシロアリが発生していたら、早急に被害が及んでいない場所にも薬剤の散布を行うので、

被害の拡大を防ぐことができます。

 

【シロアリを駆除する方法とは】

大切な住宅にシロアリが万が一発生していた場合には、早急にプロへ駆除依頼をしましょう。

シロアリ駆除には市販されている薬剤もありますが、アリが居そうな場所に設置する、

スプレーを噴射する程度のケアなので、床下のメンテナンスまでは難しいのです。

シロアリは床下に多く発生しやすいので、少しでも目視でシロアリや羽アリ、

そのルートを見つけてしまったら、速やかにプロにご依頼ください。

駆除の方法は一般的には薬剤の散布ですが、特殊な餌の設置や巣の駆除を行うなど、

被害の規模に応じた対処を行います。

 

【まとめ】

大切な家を守るために、シロアリへの対策と駆除は確実に行う必要があります。

シロアリや羽アリを少しでも見かけたら、被害が既に発生している可能性があります。

早期のメンテナンスと駆除で、シロアリを速やかにブロックしましょう。

また、日頃からご自宅を清潔に保つことでシロアリが発生しにくい家を作ることも大切です。

シロアリ駆除やメンテナンスの費用などについては、どうぞお気軽にご相談ください。