シロアリ駆除前の調査結果は自分でもチェックできる!

シロアリ駆除を依頼すると業者がやってきて事前の調査を行います。
しかし、その内容が分かりにくく、深刻なのかどうなのかは業者の言い方にゆだねてしまっているというケースが少なくありません。

また、調査がずさんな悪徳業者にあたってしまっても、その調査が適切なものなのか分からないといったこともあります。
今回は、そんな悩みに対して、自分でシロアリ駆除前の調査結果が分かるよう、調査内容や依頼方法を中心に解説します。

 

シロアリを発見したら調査を依頼

シロアリを家の中で発見したらシロアリ駆除の専門業者へ調査を依頼しましょう。
実際、シロアリを見かけたら、すでに数百あるいは数万匹のシロアリが繁殖している可能性があるからです。

ここで調査を依頼したら、料金が発生するのでは、と思われるかもしれませんが、実際は調査だけなら無料で実施してくれることがほとんどです。

事前にシロアリ駆除の調査費用がかかるか聞いてみて、かかるようであれば、その業者に依頼するのは避けた方が良いかもしれません。
基本的にシロアリ駆除業者は、調査に関して無料見積もりと同じ感覚で実施しています。

そのため、調査だけなら基本無料なので、気軽に聞いてみましょう。
床下へもぐるような作業もしてくれますが、それでも無料で実施してくれる優良なシロアリ駆除業者もあります。

 

シロアリ駆除の調査でどのようなことが分かるのか

シロアリ駆除の調査でどのようなことが分かるでしょうか。
主に分かるのは次の点です。

被害の程度

まず、シロアリが建物の木材に対してどの程度被害を与えているか、その深刻度が分かります。
浴室の一部が被害を受けているのか、家屋の半分以上が被害を受けているのかといった被害の程度もシロアリ駆除前の調査でわかるでしょう。

巣の有無

次にそもそもシロアリの巣があるのか、どうかが分かります。

外でシロアリを見つけても、庭先の木や放置された木材の中に営巣しているだけという場合もあるので、必ずしもシロアリが家の中にいるとは限りません。
もちろん、庭先のシロアリも予防目的でシロアリ駆除業者が処理してくれるので、必要に応じて依頼しましょう。

被害拡大の可能性

被害拡大の可能性も分かります。
基本的に拡大することがほとんどですが、まれにごく一部で営巣して、それ以上はコンクリートになっていて構造上拡大できないといったケースもあります。
そういった場合は、被害拡大はあまりないといえるでしょう。

シロアリの発生源

最後がシロアリの発生源です。
優良な業者であれば、シロアリの侵入の有無だけなく、羽アリのいる場所や発生源と思われるような場所も特定してくれます。
原因が分かれば安心できるケースもあるので、こういった点を教えてくれそうな場合はしっかり聞いておきましょう。

シロアリ駆除の事前調査では、これらの情報が得られます。
調査を受けたら、それぞれの内容についてチェックすれば、調査内容が自分で分かるようになるでしょう。

 

シロアリ駆除業者はどんな流れで調査をしているのか?

シロアリ駆除業者は、床下、天井、自宅周辺といった場所を調査しています。
実際、シロアリは地面から建物へ侵入することがほとんどなので、特に水回りや湿気のある場所を重点的に調査することが基本です。

そのため、まず自宅周辺を回って、危険な場所をチェックして、シロアリの繁殖がないかを確認していきます。
そのうえで、床下に入ったり、天井や屋根裏を見たりといったことをしていくのがシロアリ駆除業者の事前調査になります。

無料といっても、誠実な業者であれば1日近くかけて調査することもあるので、こちらもその程度時間がかかるものだと思って把握しておきましょう。
もちろん、スピーディーな業者であれば2時間程度でチェックが完了します。
いずれにしても調査を受ける日は、こちらも一日予定を空けておくことがベストといえます。

 

自分でチェックできるシロアリ駆除前の調査

調査内容以外にもシロアリのいる兆候程度であれば、自分でもチェックできます。
主な内容としては次のポイントです。

・外壁や柱の破損
・床の軋みやへこみ
・羽アリの目撃

まず、外壁や柱にひびが入っている場合は、シロアリが繁殖している可能性があります。
シロアリによってそれらの部材が破損し、ひびが入っているからです。
また、腐食があれば、それも見ていきましょう。

床もへこみます。
これは、シロアリが床や梁などを破損させてしまっている可能性があります。
また、ここまでの症状が出なくとも、最近ギシギシ音が鳴るといった場合には、シロアリの繁殖が疑われるでしょう。

羽アリを目撃したら、疑いようがないといってもいいかもしれません。
すでに十分な営巣が行われ、巣の分離が起こっている可能性があります。
それだけ繁殖が進んでいる証拠といえるでしょう。
このような現象が出たら、すぐにシロアリの駆除業者に調査を依頼することをおすすめします。

そして、過去にシロアリ駆除を受けた方も5年経ったら、チェックをもう一度受けてみると、軽度の繁殖がみられることもあるので、深刻な事態になる前に電話などでシロアリ駆除業者へ連絡しましょう。

 

シロアリ駆除業者を呼ぶ前にチェックしておきたいこと

シロアリ駆除業者は、どんな町でも近隣に多くの専門業者がいます。
その中でも参考にしたいのが、資格と実績です。

シロアリ駆除業者には「しろあり防除施工士」と呼ばれる資格があります。
民間資格ですが、シロアリ駆除業者の業界団体が定めた資格なので、技術や知識を保証するものになっています。

次に実績もチェックしましょう。
ホームページで多くの施工実績があるシロアリ駆除業者を確認できますが、実績のある方がイレギュラーな状態や様々な事例を経験している分、柔軟に対応できます。

また、保証をしている業者もいるので、そう言った点も見てみましょう。

 

まとめ

シロアリ駆除業者は、無料で事前調査を行ってくれ、そこで行われる内容や依頼前のチェック方法について解説しました。
今回紹介した内容をもとに自分で判断して、無料調査を受け、実績と資格のあるシロアリ駆除業者に依頼しましょう。