シロアリ駆除 調査の内容・流れと当日までに準備しておくこと

「もしかして家にシロアリがいるかも」と思ったら
すぐにシロアリの専門業者に調査を依頼する必要があります。

実際にどんな調査が行われるか気になるという方のためにシロアリ調査の内容と流れをご紹介します。

 

心当たりがあったらシロアリ被害かも

以下のような症状があるとき、シロアリの被害を受けている可能性があります。

・床がへこむ、きしむ
・柱にヒビ・腐食がある
・室内に木くずが落ちている
・大量の羽アリを見かけた、室内または屋外で大量の虫の翅が落ちていた
・蟻道を見つけた
・庭の木材がシロアリ被害を受けている
・前回シロアリを駆除してから5年以上経過している

シロアリ被害は気づいたら被害が深刻化していた、ということもよくあります。

建物の倒壊リスクだけでなく、隣家にも被害を及ぼす可能性がありますので
おかしいと思ったら早めに専門業者に調査を依頼しましょう。

 

シロアリ調査をすると分かること

シロアリ調査を実施すると次のようなことが分かります。

・シロアリ発生の有無
・シロアリの種類
・巣があるかどうか
・被害場所と被害の程度
・今後の被害の予想
・駆除方法
など

 

シロアリ調査の内容

シロアリ調査では主に床下、天井・屋根裏、建物の周辺を調査します。

シロアリは地中の酢から家屋に浸入してくるので被害を受けやすい水回りや
湿気が溜まりやすい床下を特に念入りに調査します。
庭など建物の周辺もシロアリの通り道や巣がないか調査します。

家の構造によっては床下に入れない場合がありますので
その場合は畳を上げて被害箇所を探ったり縁側から床下を確認したりします。

調査では蟻道と呼ばれるシロアリが造るトンネルも探します。
シロアリは光と乾燥を嫌うため、巣と餌場を行き来するためにトンネルを作り水分と暗さを確保して移動します。
蟻道は基礎や外壁、天井裏などに造られやすいため、床下と屋外を入念に点検します。

さらに「打診」といって木材を叩いて被害の場所と規模を調べます。
柱や床を叩いて空洞音がする場合はシロアリの食害により中がスカスカになっていることを示しています。

またシロアリの種類によって被害を受けやすい場所は異なります。
例えばアメリカカンザイシロアリは床下よりも屋根裏や2階を食害する傾向があります。

業者は被害を出しているシロアリの種類と家の構造を考慮し、最適な調査方法を選択します。

 

シロアリ調査の流れ

シロアリ調査はどのように行われるのでしょうか。
一般的な流れをご紹介します。

 

訪問・ヒアリング

調査当日、訪問したらまず簡単なヒアリングがあります。
気になっていることを相談してください。

 

間取り・被害場所の確認

間取りを確認し、建物の構造を確認します。
また、既に被害場所が分かっている場合は被害部分を確認します。

 

屋外の確認

屋外の状況を確認します。
古い木材や切り株がある場合は被害を受けていないか、基礎や外壁に蟻道がないか調査します。

 

床下調査

床下に入る経路があるか確認し、入れる場合は床下に入り調査を行います。

床下に入る前に点検口の周辺を養生して汚さないようにします。

ライトで照らしながら、シロアリの痕跡を探します。
シロアリ被害の有無、被害場所、床下全体の状態や基礎の構造、湿気がこもりやすいかなどを見ていきます。
床下の写真を撮って記録します。

床下調査が終わったら養生を片付けます。

 

調査結果の報告・対策の提案

調査の結果、どれくらいの被害を受けているかの報告を行います。
時には撮影した写真を見せながらの説明があります。

そして、今後どのような被害へと進んでいくのか、駆除方法など対策の提案がされます。
駆除については無料で見積もりもしてもらえます。

調査時間は敷地の広さや被害状況により異なりますが約30分程度~約2時間程度が目安です。
結果報告、相談の時間も考えると半日くらいは空けておくと良いでしょう。

 

シロアリ調査は基本的に無料

シロアリ調査は基本的に無料です。

調査を依頼したからといって
必ずその業者にシロアリ駆除のお願いしなければならないわけではありませんのでご安心ください。

多くのシロアリ業者は他社と比較検討されることを理解して提案していますので
見積書をもらってよく考えてからその業者に依頼するかどうか決めれば大丈夫です。

シロアリは今日明日でどうなるわけではありませんので
複数業者と相見積もりをして依頼する業者を決めても問題ありません。

逆にその場で無理に契約させようとしたり
いたずらに契約を急がせようとする業者とは契約しないように注意してください。

 

シロアリ調査までに準備しておくこと

 

シロアリを見つけたら捕獲しておく

もし、家の中でシロアリを見つけたらビニール袋や密閉容器に入れて取っておいてください。
死んでしまっていても構いませんし、もし翅が落ちていたら翅を取っておいてください。

業者が見ればシロアリの種類が分かり
種類から家のどのあたりに被害が出ているか予測することができます。

ちょっと気持ち悪いかもしれませんが、スムーズに調査・駆除するためにもサンプルは重要です。
捕獲が難しければ写真を撮っておくのでもOKです。

 

間取り図を用意しておく

可能であれば間取り図を用意しておきましょう。
また、築年数も把握しておいてください。

間取り図があると床下調査の際に業者が水回りなどの場所を把握しやすくなります。

もし間取り図がなくても業者が簡単な間取り図を作って調査をしますので特に心配はありません。

 

床下点検口を確認しておく

シロアリ調査では多くの場合床下点検を行いますので床下点検口の場所をあらかじめ確認しておきましょう。
また侵入ルートの周辺の物をどけたり、整理整頓しておくことも大切です。

床下点検口が見つからない場合は事前に業者にその旨を相談しておくと、当日点検の際にスムーズです。

 

おかしいと思ったらすぐに調査を

もし、家の中でシロアリを見つけたり、柱や床に違和感を感じたらすぐにシロアリ調査を依頼しましょう。

シロアリ駆除は被害の範囲が広くなるほど駆除の施工範囲が広がったり
食害に遭った建具や壁、柱のリフォームなどの費用も大きくなります。

早い段階で駆除していれば被害も最小限に抑えられ、駆除費用も安く済みます。
被害を拡大させないためにも専門業者のシロアリ調査を是非活用してください。