シロアリの予防対策は何年おきが目安?
どれくらいで効果が切れるの?
と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シロアリは1回駆除すればそれで安心という訳ではなく
その後定期的な予防を実施する必要があります。
そこで、シロアリ対策の目安についてご紹介します。
シロアリは1回駆除したからといって安心はできない
シロアリは1回駆除したらもう二度と被害に遭わないわけではありません。
一度駆除していても再発する可能性がありますので
その後継続的にシロアリ予防をする必要があります。
シロアリの再発の原因はいくつかありますが、主に以下のようなものがあります。
・駆除が完全ではなかった
・他の場所にも巣があった
・薬剤の効果が消失しやすい場所があった
駆除が完全ではなかった
駆除から1年程度でシロアリが再発した場合
業者の駆除が完全ではなかったことが疑われます。
知識の浅い業者や悪徳業者による施工では駆除がしっかりとできておらずに
シロアリの一部が生き残ってしまい、再び増えて被害を及ぼすこともあります。
他の場所にも巣があった
特定した巣の他に別の巣があり、そのシロアリが駆除できずに再発する可能性もあります。
敷地の外に巣があり、そこから移動してきている可能性もあり得ます。
このように巣を完全に特定できていないと再発の恐れがあります。
薬剤の効果が消失しやすい場所があった
在来浴室はシロアリの被害を受けやすい場所ですが、その原因が水漏れです。
在来浴室は床下空間がないので、水漏れが土台まで至っている状態では
薬剤の効果が薄まるのが早くなってしまい
シロアリ駆除の効果が薄れる時期が早まってしまうことがあります。
こんな場合はシロアリ駆除・対策の時期
シロアリ駆除・予防の目安となるのは以下の場合です。
・新築から5年経過している
・室内または家の周辺でシロアリ、シロアリの羽を見かけた
・4~6月
新築から5年経過している
新築ではシロアリ予防が行われますのが、その効果は約5年程度継続します。
シロアリ駆除の薬剤は人体や環境面に配慮し、自然に分解されていく成分を使用しています。
そのため、約5年程度経過すると効果はなくなります。
新築でも約5年経過後はシロアリ予防効果がない状態になりますので
新たに防除を行うことをおすすめします。
室内または家の周辺でシロアリ、シロアリの羽を見かけた
シロアリを室内や庭など建物の周辺で見かけた場合も注意が必要です。
とはいえシロアリは臆病な生き物ですのでなかなか姿を現すことはなく
家の中で見ることはあまりないでしょう。
そこで注目していただきたいのがシロアリの羽です。
4~6月ごろにシロアリの羽アリが発生しますが、そのシロアリは大量の羽を落とします。
家の中や家の周辺に大量の羽が落ちていたり、羽アリがいた場合は
ビニール袋などに捕獲しておき、一度シロアリ業者に見てもらいましょう。
シロアリと判明したら速やかに駆除を依頼します。
4~6月
シロアリは1年中活動していますが特に活動が活発になるのが4~6月です。
気温が上がり湿度も高くなるため、シロアリの活動しやすい条件が揃ってきます。
これまでの群れが大きくなると一部のシロアリのグループが群れから離れ
一斉に飛び立ち、新しいコロニーを形成します。
そして棲み処になりやすい場所にたどり着くと羽を落として巣を作ります。
この時期、大量の羽アリが発生するのはこういった理由です。
したがって4~6月はシロアリの被害が拡大しやすく、事前の予防が重要となります。
シロアリ防除は最長でも5年おきが目安
シロアリ防除は最長でも5年おきに行う
上でご紹介した通り、シロアリ駆除や予防で用いられる薬剤は
約5年間程度の効果を目安に作られています。
とはいえ、環境や場所により効果の持続が短くなることもありますので
必ずしも5年間は有効というわけではありません。
環境が良くても薬剤は約5年程度で分解され、効果を失ってしまいますので
シロアリ対策は最長でも5年に1回はしておくことをおすすめします。
3年おきの防除が安心
シロアリ駆除の施工がしっかりとしていれば約5年おきでも大丈夫ですが
環境により効果が薄れやすかったり駆除が漏れてしまっている場合もあり得ます。
シロアリが生き残っていた場合、約3年程度で被害が大きくなってしまいます。
そのため、できれば3年おきの防除が望ましいです。
定期点検でシロアリ被害を防止することができる
多くのシロアリ業者ではアフターサービスとして定期点検を行っています。
定期点検は年に1回など一定期間内に床下点検を行います。
床下や家の周辺を見て新たなシロアリ被害が発生していないか確認をします。
ただ、費用を抑える為に安いシロアリ業者に依頼するとアフターサービスが付いていない場合があります。
シロアリ駆除の申し込みの際にはアフターサービスが付いているかも事前に確認しておきましょう。
万が一シロアリが5年以内に再発生した場合は保証があると安心
上でも述べた通り、業者による駆除後にシロアリが再発する可能性はゼロではありません。
再発に気づくのが遅れた場合、建物への被害が深刻化し
駆除と修繕で高額な費用がかかることがあります。
多くのシロアリ業者では定期点検のアフターサービスの他に5年の保証を設けており
5年以内に再発した場合シロアリ駆除の施工が無料になる場合があります。
ただ、業者により保証を使った駆除費用は無料でも
施工に伴う修繕費用は自己負担になる場合もありますので
契約の際に保証内容についてもよく確認を行っておくことが大切です。
定期点検に加えて保証期間があれば万が一再発した場合にも安心ですし
きちんとアフターサービスと保証を設けている業者は誠実であるだけでなく
施工に自信がある表れであるとも言えます。
シロアリ駆除業者を比較する際には施工費用だけでなく
アフターサービスや保証についてもしっかりとチェックするようにしましょう。
定期的なシロアリ防除を行うことが大切
シロアリ防除の目安は前回の施工後約3年程度です。
シロアリの被害を受けてからでは修繕費等、費用が大きくなる傾向がありますので
最長でも約5年以内に防除の施工を行うようにしましょう。
シロアリ業者を選ぶ際には保証期間とアフターサービスを設けている業者を選ぶと安心です。
また、普段の生活でシロアリの存在を疑ったらすぐに業者に相談するようにしましょう。